「何でもいい」は何でもよくない
「何を食べたい?」
「何でもいいよ」
男性がデートでこの言葉をうのみにして、牛丼チェーン店に連れて行くとアウトだ。
「何でもいいって言ったじゃないか」と言っても遅い。
なぜなら「何でもいい」はその言葉通りの意味ではないからだ。
発言の「背景」を読んでみよう
女性の場合は、
- 食べたいものを真剣に考えるのは面倒
- できれば、オシャレで美味しいものが食べたい
- 男性側にいい感じのお店に連れて行ってほしい
- 男性の提案力やリサーチ力を見たい
(今の状況や疲れ具合、私の好みから、考えてほしい) - できれば、2-3の選択肢から選びたい
- 近いほうが嬉しい
(遠かったり、待つのならよっぽど美味しい店がいい)
といった背景があることがほとんどだ。
こうした発言の背景(コンテキストと言う)を理解した上での対応が必要だ。
状況にもよるが、模範解答の一つとしては、
「この近くなら、美味しいパスタ屋さんと、お寿司屋さんがあるけどどっちがいい?」
となる。
「メタ思考」でモテ力やビジネス力が上がる!
最近「メタ思考」を意識するようになった。
「メタ」とは「より上位の」とか「高次元の」という意味である。
だから「メタ思考」とは、「上位概念での思考」、「次元の高い思考」のことを指す。
同じ次元だけで物事を考えるのではなく、一つ上の視点で見ることだ。
相手からの言葉は、必要な情報が欠落していることも多い。
言葉を、言葉通りに受け取るから、すれ違いが起きるのだ。
(逆に、言われたままをやらないから怒られることも、もちろんある)
本当の言葉の意味、適切な対応ができるための方法の1つは、
「なぜ相手がそう言っているか」を考えること。
全ての言葉で考える必要はないが、その癖をつけるとモテ力もビジネス力も上がる。
言われたことだけをしていては、成長がない
例えばビジネスの現場で、先輩に「この資料のコピーを30部取って」と言われたとする。
単純に30部コピーして渡すのももちろん正解だ。
しかしここで「なぜだろう?」と考える。
もちろん目的を聞ければ聞いたほうがいい。
しかし、
- 時間がなくて聞けないことも多い
- 「なぜですか?」を連発すると、相手を問い詰めることになる。
- 「やりたくないのか」「うるさい奴」「自分で考えろ」と思われてしまう。
- 仮説を持つ癖をつけないと自分が成長しない
といった理由から、手持ちの情報で推測することも非常に重要になってくる。
例えば、
- 午後から重要な会議があって、お客様がいらっしゃる
- 高齢の人もいる
- 資料は上から順を追って説明するもののようだ
といったことが分かれば、
- カラーコピーで、縮小コピーはしない
- 順番が崩れないようにホチキス止めにする
- 会場の用意もあるから今すぐやる
というやり方になるかもしれない。
(もちろん、こうしたほうがいいか先輩に確認するべきだ)
言われたことを言われたままにするのではなく、「なぜそう言っているのか」という視点、つまり上位の目的を考えること。
これがメタ思考の一歩目となるのだ。
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